どんな時代でもトレンドは有ります。
それは打ち上げ花火的な一過性のブームもあれば、ベーシックが進化していわゆる成長曲線に乗ったものもあります。
美容室では80年代のソバージュ、90年代はカリスマブームに乗りデザインカラー、縮毛矯正そして次にデジタルパーマ、10代を中心としたエクステンションと盛りだくさんでしたね。2000年に入り毛髪理論系に傾き、トリートメント系のメニューが増え始めのちに髪質改善というジャンルが出来てきました。
現在は90年代までのような大きな渦ではありませんがヘッドスパが伸びています。
トレンドメニューは諸刃の剣。爆発的な売上のボリュームがある代わりにその流行が終わるとその売上が急激に減る性質があります。
飲食店で言えばテレビで取り上げられると一気に売上が上がるけど、熱が冷めればその売上は失われその動きを嫌った常連さん達がお店を去って行き、結果として売上が下がってしまったという話はよく聞く話です。
美容室の場合、大きなトレンドの渦が次々に起こればトレンドメニューを追って経営をするのも手なのですが大きなトレンドが起きない時期もあります。
そしてそのトレンド売上を得ようとするとどうしてもトレンドを追う層に対する集客力があるクーポンサイトと契約して他店と競争して勝たなくてはいけなくなります。上手に勝ったとしてもクーポンサイトがないと死んでしまうクーポンサイト命サロンになるという事です。
ベーシックな事(カウンセリング・技術・コミュニケション)を積み上げ蓄積してつくった売上、この売上こそが安定した自店の資金ですしその蓄積する仕組みこそが自店の資産です。
目先のお金に執着しトレンドを追う事だけにエネルギーを使いクーポンサイトだけに依存するのは、長くビジネスを続けていくにはとてもリスキーな事だと思います。それは自分の命を他人の手にゆだねるという事に他なりません。
ただトレンドを無視しなくていけないという事ではありません。トレンドは多きな売上ボリュームを持っていますし集客しやすいブロックです。トレンドメニューは小予算の範囲内で集客してお店の売上の補助的な役割、もしくはスタッフがいれば新スタイリストの成長用の役割にとどめエネルギーを注ぐべきはベーシックな顧客を育て理想客にしていく事です。
それが未来の安定売上をつくっていく大切な事だから・・・